November 27

整地後水糸張りの杭を立てる

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ウッドデッキの張替えを始める……それは今年の初夏でした。

16年経ってくたびれたデッキを外したところ(右に摘まれて見えるのがツーバイフォーの廃材)、
草は伸び、手つかずの治外法権地で見るからに荒れていた。

束石を一つずつ掘り起こしデッキ圏外にまとめる。
次に、地面の聖地に取り掛かる。
蔓草が根を張り、これを取り除くだけでも数日かかる。


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ここには草の根だけでなく、街灯の電線が比較的浅いところに埋まっていて、これを避けて束石を設置しなくてはならない。

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直角をとって水糸を張る。
簡単に言ってるが、一番大変なのは「水平をとる」「垂直をとる」ことなのだ。
その基本に「直角をとる」ことがある。
直角、水平、垂直は、すべての拠り所でいつもそこに立返ることになる。

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掘り起こした束石は、モルタルが付着していてそれぞれ重さも底辺の形も違ってる。
けれど、捨てるわけにもいかないし、新たな束石を数十個揃えるには費用もバカにならない。
何とか利用する方向か。

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手製の水盛り管で水平を測った。
初めて作った水盛り管は、水漏れ管になってしまって役立たず。
二度目に作った水盛り管が何とか漏れずに機能した。

水糸に沿って束石を置いていくのだが、これが一筋縄ではいかない。ああ、せめてモルタルを背負ってなければ……愚痴が出る。

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何度も点検して、一つずつ下に砂利を敷き、モルタルで固定していく。

ボクが使ったモルタルは、「スーパーカンナマ」という水を加えるだけでモルタルができる。
始めはコワゴワ少しずつ水を加えて混ぜていたが、丁度良い粘度のモルタルができる「水の一加え」感覚が分かってきた。
モルタルは、ほんのちょっと水を差すと急に緩くなる瞬間がある。
何だか、臨界点のようなものかな、ここでそれまでのような調子でドバドバ水を差していると急にユルユルになってしまうので注意。
「水の一差し」感覚が掴めると、「ああ、プロに近づいた気」がしてちょっと誇らしい。

November 27

選んだ資材は、アマゾンジャラとセランガンバツ

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どうせ張替えるなら「ウリンがいいかな」
漠然とイメージを描いて調べ始めると、
「今後、ウリンは手に入り難くなりますよ」とか「ウリンに負けないアイアンウッドがあります」という声が聞こえてきて、
漠然イメージが「アマゾンジャラ」に占められてきた。
価格をみると、何がウリンより安いだ、あまり変わらずお高く留っている。

大学からの友人建築士に相談すると、
「セランガンバツかな。最近はセランガンバツを使うことが多いよ。今も二つのデッキをセランガンバツで執りかかってる」

セランガンバツもアマゾンジャラもアイアンウッドで、値段もほとんど変わらない。
サンプルを取寄せて、色とか風合いを比べて、基礎はセランガンバツ、床板はアマゾンジャラに決めた。

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床板厚20mm根太45mm大引90mm、とそれぞれ決めた高さから割り出して束柱の高さを決める。
これが大変だった。束柱15本。堅いセランガンバツの90角を2、3ミリの差を削るように切らなければならない。

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大引を仮置きしてみると、ギッタンバッコンしたり、中柱に隙間があったり……
大引の接地面を変えると、ピッタリと束柱に接したり……

「木にはタワミもありますからね、いくら堅いセランガンバツでも歪んでいるのが当り前だと思ってください」とは木材屋の言い分。

鉄のような木に歪み?…………初めて現実にブチ当たった。 どうする

「はは、木の歪みねぇ、ブチ当たりましたか。 ま、歪みも織り込み済みで、一つずつ対処するしかないだろうな」
電話での相談相手、建築士の西直哉君はこう言う。

グラフィックの線一本の緻密さとは違って、建築は正確な拠り所と鷹揚さとベストな対処が要る。それを肌で感じた気がした。

「1ミリ、3ミリのアルミ板? 高さ調整を込めるための? へー、よく気がついたじゃない。現場の大工さんは、よく隠し持ってるよ。金属板。数ミリの誤差を調整するためにね。 へー、段々プロっぽくなってきましたな」

やっぱりね。そんなことじゃないかと感じたんだよね。ふふふ、一つ解決。


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防草シートを敷く。

草の根には厭というほど仕事させられました。もううんざり。けれど除草剤を撒くのは抵抗がある。
ということで防草シートを選択しました。


 




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「デッキの張替え? せっかくだからさ、屋根があったらいいよね」
カミさんは平気でこういうことを言う。

屋根って何だ? パーゴラのことか?
柱を4本立てなくちゃならない。
45センチの束石を4つ柱箇所に埋め、アマゾンジャラの柱を立てた。

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そう、どうせなら床下と蓋を取り付けようか。